三. ページ3
二人が産屋敷に着くと、そこにはもうすでに風柱以外の見知った面々が揃っていた。
到着したとたんに抱きついてくる桃色。
「Aちゃん!会いたかったわぁ!なあに今日も師範と逢引してたの?キュンキュンしちゃうわぁ!!」
ずっと変わらない彼女の勢いに少々飲まれながらも
「そうか、私も密璃に会いたかった!杏寿郎とは逢引ではないけれど一緒に団子を食べていたところだったよ。」
杏寿郎と話すときとはまた違う"姉さん"の声で応えるA。彼女と桃色、ではなく恋柱の甘露寺蜜璃は同じ十九なのだが、いつも蜜璃に対して彼女は"姉さん"の自分で関わる。きっと蜜璃の可愛らしいところが影響しているのだろう。
そして蜜璃もあたかもAを姉さんであるかのように慕っているのだ。
会話が終わり、いつものように頬を体にスリスリしてくる愛らしい蜜璃の頭をAが撫でていると
「おい、A。甘露寺にベタベタするんじゃない。大体お前は杏寿郎という仲睦まじい男がありながらも女である甘露寺にまで手をだすとは......ネチネチネチネチ」
一連の流れを見ていたネチネチ柱、ではなく蛇柱、伊黒小芭内が口を挟む。
スッと手を蜜璃の頭から離す。
「嗚呼、小芭内さんそれは申し訳なかった!ほら、蜜璃、伊黒さんが妬いてくれているよ、?」
「素敵、、!元々ネチネチしていて素敵なのに今日は妬いて下さってるなんて、、、!!」
「や、妬いてなど、、、イナイ、!」
そう弱々しい反論をするものの結局蜜璃が可愛く見つめてくる為、すまない、、妬いた、、。と伝える小芭内。
「流石だなぁ、A。あのネチネチ小芭内を甘露寺パワーを瞬時に使って派手に静かにした。なぁ、そろそろ四人目の嫁に来てくれないか?」
スッとAの後ろに立ち、耳元で囁く色男、音柱の宇随天元。
「天元さん、悪いけど断らせて
「む!駄目だ!宇随のところにAは嫁がせない!」
今さっきまで黙っていた杏寿郎が天元の体をAから離し、口を開いた。
「おぉおぉ、そーだったそーだった、Aにはもう旦那がいたな!」
パッと手を広げる天元。すまんすまんとヘラヘラ笑っている。
「ちょっと落ち着け杏寿郎!天元さん冗談だから!」
それを見て咄嗟にでたAの男勝りな口調。
「む?冗談だったのか宇随!」
「」
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朔夜@朔義(プロフ) - あの〜しのぶさんの苗字は蝴蝶ではなく胡蝶だと思います〜 (2020年7月28日 13時) (レス) id: a1901964d7 (このIDを非表示/違反報告)
Sunny(プロフ) - かのんさん» 作品を読んで頂き、ありがとうございます。今確認して間違っているところを分かる限り、直しました。変換の段階でミスしてしまっていたようです。ごめんなさい。ご指摘ありがとうございました。 (2020年4月29日 15時) (レス) id: d269d8a8e1 (このIDを非表示/違反報告)
かのん - 蜜璃ちゃんは密ではなく蜜だと思います (2020年4月29日 13時) (レス) id: 828a7545ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひよこ | 作成日時:2020年4月5日 22時