杏寿郎の話 ページ13
彼女と始めて出会った時、体に電流が走ったかと思った。
、
杏寿郎視点のお話です。Aさんと同じ時間軸です。
、
、
「この子が今日から新しく鳴柱になるAだよ。皆良くしてあげてほしい。」
目の前に正座している金髪の彼女は
「桑島Aです！！！！！！精一杯務めさせて頂きます！！！！よろしくお願いします！！！！！」
と、容姿に似合わない大声でそう言った。
、
桑島A、と名乗る彼女は初対面である皆にも恥じることなく堂々と一人一人に挨拶をしていた。
俺にも同じように「煉獄さん！」と声をかけてくる。
だが、何故だか俺は「杏寿郎でいい！」と、答えてしまった。
驚く顔を見せる彼女だったがすぐ分かりました！ですが流石に、杏寿郎さんと呼ばせてください！と返してくれた。
俺は誤魔化す為にいつものように笑った。
、
今思えばもうすでに彼女に俺は惹かれていたのかもしれない。
、
出会ってからというもの、Aは柱の皆に積極的に鍛練に付き合ってくれと頼んだり、個人的に話をしようと誘ったりとそれぞれと仲を深めていった。
俺も、最初、いつものように積極的な新人に意欲的で素晴らしい、是非鍛練に付き合おうと思っていたのだが、彼女と過ごす時間が重なっていく中で彼女の成長の為でなく、自分がもっと彼女のことを知りたいがために鍛練に付き合うようになった。
色々な話もした。次第に彼女が俺の名前をさん付けせず親しげに話してくれるようになったときは嬉しかった。
、
ある日、いつものように鍛練が終わりお茶を持ってくると、彼女が母上の仏壇の前で手を合わせていた。
驚きながらも話を聞けば、ずっと母上について聞きたかったそうで、俺は母上に言われた「弱い者を守るために強くなる」という言葉を中心として彼女に話をした。
話を聞いた彼女は今まで家系だからという理由で鬼狩りをしていた自分にとってすごく大切なことを改めて教えてもらったと言った。
勿論、彼女はかなりの実力を持っているし、自分よりも下の甘露寺に対しての面倒見もよく、良い剣士だが確かに誰かを絶対に守るという強い目的をもって戦かったり、過ごしているようには見えていなかった。
心の中で俺はやはり母上は凄いなと思うと同時に彼女と同じ志を持てたことが嬉しかった。
、
続きます
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朔夜@朔義(プロフ) - あの〜しのぶさんの苗字は蝴蝶ではなく胡蝶だと思います〜 (2020年7月28日 13時) (
レス) id: a1901964d7 (このIDを非表示/違反報告)
Sunny(プロフ) - かのんさん» 作品を読んで頂き、ありがとうございます。今確認して間違っているところを分かる限り、直しました。変換の段階でミスしてしまっていたようです。ごめんなさい。ご指摘ありがとうございました。 (2020年4月29日 15時) (レス) id: d269d8a8e1 (このIDを非表示/違反報告)
かのん - 蜜璃ちゃんは密ではなく蜜だと思います (2020年4月29日 13時) (レス) id: 828a7545ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひよこ | 作成日時：2020年4月5日 22時
