貴女の話 ページ11
Aさんの視点のお話です。
杏寿郎と出会う前から、杏寿郎と思いが通じるまでのお話になります。
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雷の呼吸を代々継承してきた桑島家に産まれた私は、幼い頃から鬼の存在を聞いていて鍛練をするのが当たり前だった。
私は生まれつき体も丈夫で呼吸を身に付けるのも早かったので、すぐに最終選抜に行かされた。
無事選抜を乗り越えて鬼狩りになり、少したった頃、善逸と檜岳という少年がおじいちゃんの元へ来たことを知り、鍛練に付き合うことになった。ま、いわゆる指導係というやつ。
善逸はご存知の通り女の子が大好きだから、ガサツだけれど一応女の子である私にはすぐに懐いてくれた。鍛練から逃げ出しそうな時でも私が「一番応援してる!」と言えば戻ってきた。二人で甘味処に行ったりと、私も元々面倒見が良い方だから、自分に本当の弟ができたようで嬉しかった。壱の型しか使えない彼だが、おじいちゃんの言葉を借りるなら、一つのことを究めることができると私は確信している。本当にやるべき時にはやれる子だ。
ただ、檜岳はその反対。先生であるおじいちゃんには礼儀正しいのに、私や善逸には冷たい態度をとった。一度、二人で話そうと誘ったことがあったけれど断られてしまった。彼も壱の型しか使えない善逸のことを馬鹿にしていながら自分も壱の型が使えない事実に押し潰されそうだったのだろうと思う。
ただ、彼も嫌われているとはいえ私の大切な弟のような存在だ。最終選抜から帰ってきた事実は知っているのでいつか同じ鬼殺隊として話がしたいと思ってる。
そんな二人をおじいちゃんの元から巣だたせた後、私は下弦の鬼を二体ほど一人で倒したことで御館様に功績を認めて頂き柱になった。
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初めて柱の方々に会ったときは彼らの個性の強さに驚いた。私もきっと他から見たら声も大きいし個性的なのかもしれないけれど。
だけど、個人個人と話をしてみると、個性的なのはそれぞれに強い思いがあるからで。
私はまだまだ学ぶべきことが、身に付けなければいけないことが、あるんだと強く感じた。
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それからは柱それぞれと話す時間や手合わせする時間を自分の中で多くとるようになった。
それもあって今では柱の皆といい関係が築けていると思う。
義勇さん、嫌われてませんよ((
でも、そんな中でも一番私がもっとこの人と居たいと思えたのは杏寿郎だった。
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続きます。
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朔夜@朔義(プロフ) - あの〜しのぶさんの苗字は蝴蝶ではなく胡蝶だと思います〜 (2020年7月28日 13時) (レス) id: a1901964d7 (このIDを非表示/違反報告)
Sunny(プロフ) - かのんさん» 作品を読んで頂き、ありがとうございます。今確認して間違っているところを分かる限り、直しました。変換の段階でミスしてしまっていたようです。ごめんなさい。ご指摘ありがとうございました。 (2020年4月29日 15時) (レス) id: d269d8a8e1 (このIDを非表示/違反報告)
かのん - 蜜璃ちゃんは密ではなく蜜だと思います (2020年4月29日 13時) (レス) id: 828a7545ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひよこ | 作成日時:2020年4月5日 22時