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「どーしよ、」
クリスマス、お正月を終え3年生になった私たちにまず立ちはだかるのは、
「進路希望調査書」
慧 「あれ、Aって将来の夢とかなかったっけ?」
「特にないんだよね。会社に就職することぐらいしか。」
慧 「そっか、」
図書館の奥、私達の秘密基地から見える校庭には部活見学であろう制服姿の1年生がちらほら見える。
1年生の頃はこんな悩みもなかったなぁなんて考える。
慧 「ま、俺も大学は行くけどね」
大きな伸びをしながら呟いた。
「え、そうなの?」
慧 「うん。ジャニーズだけでAのこと養っていけないじゃん?」
伸びをしたと思えば机に突っ伏してほっぺたは冷たい机にくっつけながらふざけた言葉を放つ。
「そういう問題?笑笑笑」
慧「でも、本当にさジャニーズだけで食ってけないと思うんだよね、」
「そう?」
慧 「めちゃめちゃ人気になったとしてもよ?それがずっと続くなんて保証はどこにもないし、」
だらけた体勢で真面目な話をする。
慧はパッと見何も考えてない様で実はすごく真面目だったりする。
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作者名:向葵 | 作成日時:2018年1月7日 22時