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慧 「あ、そうだ。」
クリスマスパーティーも始まってから結構経った頃、慧はゴソゴソと何かを取り出した。
慧 「メリークリスマス」
「え、なに?!」
慧 「プレゼント。」
少し大きな白い箱に赤いリボンで装飾されている。
「開けてもいい?」
慧 「うん」
開けるとくまのぬいぐるみが入っていた。
「可愛い!ありがとう!」
慧 「それもプレゼントだけどー、」
「え?」
「これも」とくまが持っている小さな箱を綺麗な手で器用に取り出す。
パカッと開くとそこには
「ネックレス…」
慧 「そ!これがほんとのプレゼント!」
“ほんとのプレゼント”は冬の暖かい優しい日に当たってキラキラと光ってとても綺麗だった。
「まって、ほんっっとに嬉しい…」
慧 「着けるよ」
私たちが背もたれにしていた後ろのベッドに座り私の背後からネックレスを着けてくれた。
慧 「こっちむいて?」
「どう?」
慧 「うん、めっちゃ似合ってる。」
と、いきなり抱きついてくる慧にびっくりしていると、
「来年も一緒に居よ?」
なんて、いつもは言わないロマンチックな言葉を放った慧に「うん」と返し、慧は蕩けるような甘いキスをしてくれた。
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作者名:向葵 | 作成日時:2018年1月7日 22時