君がいい。3〔Kei.I〕 (ページ5)

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デビューコンサートが明日に迫った夜。

「学校と仕事と、大変じゃない？」

慧『んー、まぁ、』

｢今日なんて、１時間目しか居なかったし休んじゃえばよかったのに笑｣

最近は慧が1日学校にいる日は皆無に近くなっていた。

慧『だめだよー、』

｢なんでー？、朝ゆっくり寝てられるよ？｣

慧『学校でもなきゃAに会えないでしょ？』

｢会いたくなったら会いに行ってあげるよ｣

慧『じゃ今すぐ会いに来て』

｢いますぐー？！｣

慧『だからいいの、Aが居てくれるおかげで学校に行く気になれるし！』

どこまでも真面目でどこまでも優しい慧にもっともっと惚れていく。

｢明日だね｣

慧『うん。やべーなぁー』

｢ついに。ってかんじだよねー｣

慧『俺のファンいるかなー？』

｢いるよ！沢山！｣

慧『俺的には1割いれば好成績！笑』

｢また適当な事言って笑｣

慧『ほんとほんとー』

一切緊張を感じさせてないつもりかもしれないけど1年以上付き合ってたら分かる。

｢緊張してる？」

少し間を開けて聞こえた『うん、』という声。

｢あたしは何があってもずっと慧のファンだよ。｣

慧『ありがとう』

実は緊張で押しつぶされそうになってることぐらい。

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