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慧 「ってか、だいぶ久しぶりだね」







ついさっきまで私が触れていた自分の席にストンと座りながら話した慧。









「たしかに、そうだね!」

慧 「話すこと自体5日ぶりくらい笑」









たった5日かもしれない。

でも毎日連絡を取っていた私たちが電話もせず、もちろん会わずLINEもしてなかったこの5日間は前代未聞だった。









「仕事忙しかったの??、」









返信をしてなかったのは私ではなく慧の方で、どんな忙しくても1日に1回は連絡をくれる彼が返信をくれない事は寂しいより何よりすごく心配だった。









慧 「仕事を理由にAとの時間さいたりしないよー笑」

「じゃあ、どうして??」

慧 「まぁ、俺からの応援ってことかな笑」









慧は全部分かってた。

慧との連絡が気になっちゃってなかなか勉強に集中できないことも、慧を理由にしているそんな自分にイライラしてしまっていたことも、

全部全部お見通しだった。









「ありがとう…」

慧 「見直した??笑」









おどけて聞いてくるいつもの慧を見ていると久しぶりに心が落ち着く。

もう、彼は家族も同然なくらい私の中で必要不可欠になっているんだと実感する。









慧 「ん!」









突然、両手を広げこちらを見てくる。

こんなに異性に対して可愛いと思ったことはない気がする…、、









広げた両手の中に入ると久しぶりに感じた慧の匂い。

私がどんな気持ちでありがとうと言ったのか、今までどんな気持ちだったのかすべてを察しているように優しく抱きしめてくれた。









「あたし、頑張るね、」

慧 「うん。」

「合格できるか分からないけど全力で頑張るから」

慧 「Aなら出来るよ、合格。」

「ありがとう」









今までの悩みがすべて溶けたように涙が止まらなかった。









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作者名:向葵 | 作成日時:2018年1月7日 22時

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