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慧「あれ?!」





上ずった鼻にかかる声が聞こえる方へ視線を移すと、ドアを開けたまま固まった慧が居た。





驚いた様子の彼だけど、
一番驚いているのは私なわけで…









慧 「びっくりしたぁー、どうしたの?こんな時間に。」

「いや、それは私のセリフだよ…笑」

慧 「おれ?、俺は明日までの化学の課題プリント取りに来た。」

「あー、そういうことね!」

慧 「Aは?」

「日誌書き終わったところ」









「なるほどね!」と普通な回答が返ってきたが、なんだかニヤニヤしている慧。









慧 「ひとつ疑問なんだけどさ、なんで俺の席にいるの?笑笑」









しまった、、、。
居るはずのない慧が現れた衝撃ですっかり忘れていたけど、

私は今慧の席にいる。

しかも机に触れながら…、









「い、いや!なんでだろー?笑」



一瞬で変な汗がどっと噴き出る感覚。
焦って愛想笑いしか出来ない。



慧 「なんでだろー?って笑笑笑」




堪えてた笑いを抑えきれなかった模様の慧は手を口元にあてながら大爆笑している。









平然を装いながら自分の席へ戻る私を少し嬉しそうな目で見ながら自分の机の中のプリントを取り出した。









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作者名:向葵 | 作成日時:2018年1月7日 22時

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