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「どういう こと?、」
菜穂 「私、伊野尾先輩と付き合ってたんです。中学生の頃、」
「え?、」
菜穂 「私から告白して伊野尾先輩はしぶしぶでしたけど受け入れてくれて、それから1年くらい付き合ってたんです。」
「えっとー、、」
いきなりの告白に戸惑いが隠せなかった。
菜穂 「でも、菜穂の事本気で好きになれてないと思う。今の俺は付き合ってても申し訳ない気持ちしかない。って振られちゃったんです。」
「そう、だったんだ。」
菜穂ちゃんの目は赤くなって少し潤んでいた。
菜穂 「でも、忘れられなくて、大好きで大好きで、、」
「うん、」
菜穂 「伊野尾先輩がいるこの高校に入学してもう1度気持ちを伝えたんですけど、振られちゃって、」
号泣しながら話す菜穂ちゃんは小さな子供のようだった。
菜穂 「それでも私には伊野尾先輩しかいないって思ったから、私と付き合ってたこと全校生徒にバラすよ?って脅しちゃったんです。」
「そっか、」
菜穂 「そしたら、伊野尾先輩は分かったから付き合う以外のことなら何でもするって言ってくれました。」
「うん」
菜穂 「それで、椎名先輩とのことも聞き出しました。」
「そういうことだったんだね、」
菜穂ちゃんから出てくる言葉を1つ1つ聞き逃さないように受け止めた。
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作者名:向葵 | 作成日時:2018年1月7日 22時