【第14話】 ページ17
さ「ちょっと、いいかな。」
俺がそう言うと、Aちゃんもりおなちゃんもこちらに気付き、二人の視線がこちらに向けられる。
「どしたの？」
Aちゃんの問い掛けに、俺はポケットから飴を取り出して答えた。
さ「この前校舎案内してくれたじゃん？そのお礼。」
手出して、と言うと、Aちゃんは不思議そうな顔をしながら渋々こちらに手を出してくれたので、その上にポン、と飴を置く。
「飴？」
さ「うん。あ、溶けるとアレだし早めに食えよー。」
俺はそう言って笑った。
「あ、ありがとう。」
Aちゃんは少し嬉しそうにそう言うと、早速袋を開け、飴を舐め始めた。
よし。第一関門クリアだな。
俺は心の中で一人ガッツポーズを決めた。
しばらくして、休み時間の終わりを告げるチャイムが鳴った。
飴の効果はおよそ30分後に出始めるはずなので、授業が始まってしばらく経ったらAちゃんを眠気が襲うはずだ。
そして、Aちゃんがウトウトし始めた頃、体調が悪そうだから保健室に連れていくと言ってそのまま倉庫へ。
俺は頭の中で、教室から倉庫までの道を確認した。
奴等は五時間目のいつかに襲いにくるということなので、四時間目中に教室から脱出し、裏道を使って倉庫まで運んでしまえば確実に間に合うはずだ。
……絶対に、成功させるんだ。
俺は強く心に誓った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 268人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くりボッチ - 続き気になるので頑張ってください！！無理しないでくださいねヽ(´ｰ｀ )ﾉ (2021年8月2日 19時) (
レス) id: 7d59f0ef3f (このIDを非表示/違反報告)
赤猫君。(プロフ) - ひなさん» 続き気になる...更新楽しみにしてますよ!!!応援します！ (2019年10月13日 22時) (レス) id: 8740c32d82 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - すごい面白いですね 次の更新も楽しみに待っています (2019年9月16日 21時) (レス) id: 8a1a177507 (このIDを非表示/違反報告)
運子 - 何でこんなに面白いんですか？え？何で？何でだよｵﾞｵﾞｵﾞｵﾞｵﾞｵﾞ｡｡｡ｽｲﾏｾﾝ (2019年7月30日 0時) (レス) id: 794c83e2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん丸 - え？？？？おもろい( ﾟдﾟ)更新がんばってくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁい！ (2019年7月26日 18時) (レス) id: bd2dd5a67e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひな | 作成日時：2019年4月22日 16時
