【第13話】 ページ16
(さとみside)
キャッツアイ襲来の当日の日。
俺は睡眠薬の作用の入った飴を、割れてしまわないように気を付けながら、ポケットに入れて学校へ来ていた。
あと五分ほどで三時間目が終わる。
三時間目と四時間目の間の休み時間中に、俺はAちゃんにこの飴を渡さなければならない。
結局あの後、あのままAちゃんとは色々と話をして、まぁまぁではあるが仲良くはなったと思う。
なーくん達との関係性を聞かれた時は、その辺の設定は全く考えていなかったのでつい焦ってしまったが、まぁ上手く誤魔化せただろう。
今日の朝だって、おはよう、と俺が声を掛ければ、可愛らしい笑顔を向けながらおはよう、と返してくれた。
Aちゃんとの関係性は順調だ。
そんな事を考えながら、俺は窓の外を見ていた。
しばらくして、三時間目の終わりを告げるチャイムが教室に鳴り響いた。
それを聞いて、教師も号令をかける。
「「ありがとうございましたー。」」
ぐーっ、と伸びをする生徒もいれば、直ぐに自分の席を立って友達の所へ行く生徒もいる。
そんな中、俺は全然見ていなかった教科書を閉じ、一応出しておいたノートと一緒に机の上でトントンと揃え、鞄に仕舞う。
そして、後ろを振り返った。
そこには案の定、隣の席の…りおな?だっけ。
その子と喋っているAちゃんがいた。
俺は自分のポケットに飴が入っていることを確認し、Aちゃんに声をかけた。
268人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くりボッチ - 続き気になるので頑張ってください!!無理しないでくださいねヽ(´ー` )ノ (2021年8月2日 19時) (レス) id: 7d59f0ef3f (このIDを非表示/違反報告)
赤猫君。(プロフ) - ひなさん» 続き気になる...更新楽しみにしてますよ!!!応援します! (2019年10月13日 22時) (レス) id: 8740c32d82 (このIDを非表示/違反報告)
あおい - すごい面白いですね 次の更新も楽しみに待っています (2019年9月16日 21時) (レス) id: 8a1a177507 (このIDを非表示/違反報告)
運子 - 何でこんなに面白いんですか?え?何で?何でだよオ゙オ゙オ゙オ゙オ゙オ゙。。。スイマセン (2019年7月30日 0時) (レス) id: 794c83e2e4 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん丸 - え????おもろい( ゚д゚)更新がんばってくださぁぁぁぁぁぁぁぁぁい! (2019年7月26日 18時) (レス) id: bd2dd5a67e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひな | 作成日時:2019年4月22日 16時