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はやる気持ちと焦りと怖さと 桃side ページ13

佐久間、ごめん。詳しいことは後で話すから、
Aの家に車、回せる?
とメッセージが来て。

彼女が助けを求めたくらいだから何かがあったことは
分かったけど、

マネージャーでもなく、
タクシーでもなく、
メンバーの俺の車、
しかも彼女が知ってる人の車が必要なんだ
って理解した。

仕事は先ほどの連絡で気になっていたこともあって、
巻きで終わってたから
車で向かうことを伝えて現場を出ようとする。

照が俺も必要そうなら行くから。とだけ声をかけてくれて、
阿部ちゃんも横で頷いてた。

一番の頭脳派と体力自慢が味方なら、
何があっても多分大丈夫。
そう思って、また連絡すると伝えて。

急いで車まで向かって。運転席で深呼吸をひとつ。
ここで俺が事故でもしたら、しゃれにならない。

「待っててね。俺の、大切な友達は俺も守るから」
って独り言を言って。
彼女の家までの慣れた道のりを走った。

マンションの下に車をつけると、ふっかに連絡を入れる。
15分くらいして、ふっかと彼女が別々に降りてきて、
一緒に後部座席に座る。

普段ならふっかはこの状況で、助手席に乗りそうだけど。
彼女の隣に居たいってことなんだなと思って、
ふっかの家まで車を走らせる。

20分ほどでマンションの地下駐車場に車を滑り込ませると、
こんな近かったんだな。って思う。

彼女は呆然としたままで、心が壊れちゃってないのか心配なくらいで。
だけどふっかに支えられて、エレベーターで3人、上がっていく。
部屋の玄関を入ってリビングのソファに座ったところで、
彼女か意識を手放して崩れ落ちて。
そんな彼女をそっと支えて、頭を自分の膝に乗せると。

ごめんな。とふっかが口を開いた。

君を守れなかったことが悔しい 桃side→←.



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設定タグ:深澤辰哉 , 目黒蓮 , SnowMan
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るん - お話読ませていただきました!すごく胸がぎゅっとするお話でほんとに深澤くんの彼女になった気分になりました。続きも楽しみにしています!! (12月6日 14時) (レス) @page39 id: d54cd6638a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2023年2月16日 11時

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