君の好きな人の好きな人 ページ2
岩「え?どういうこと?」
佐「さすがにそこまでは知らない」
岩「でも、だからって佐久間が傷つく理由にはならないじゃん」
佐「俺は……俺のは、ただの片思いだったってだけだろうから」
岩「でも、ちゃんと気持ち伝えた?ちゃんと彼女の気持ちも聞いた?」
佐「ちゃんとかは自信ないけど……気持ちは俺なりには伝えたよ。
彼女の気持ちは聞けてない。聞ける状況じゃなかった」
岩「だったら……」
佐「だけどさ、俺の方が先に出会ってたんだよ。
俺の方が仲も良かったんだよ。だけど、Aちゃんは蓮の手を
取ったわけでしょ。じゃあ、俺のできることなんてないじゃん」
岩「それは……映画のご褒美って言われたからかもしれないじゃん」
佐「でも、それでも……
俺が選んでもらえなかったっていう事実は変わらない」
岩「じゃあ、泣くなよ」
そう言われてはじめて、自分が泣いていることに気が付いた。
佐「あ……」
頬を触ると、涙が流れて濡れていた。
泣くほど……好きだったんだな。と思う。
岩「ちゃんと、もう一回話しておいで。
ちょっと経ってからでもいいから」
そう言われてぎゅっとされて。
目が腫れないように涙を頑張って止めて。
佐「照……ありがと」
そういうのが精いっぱいだった。
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ひな(プロフ) - ビルスさん、ありがとうございます!初コメント、感想を頂けて嬉しいです!メインがふっかさんなので、やっぱりそこのご要望は汲んで行けたらと思ってます!ありがとうございます! (2023年2月8日 10時) (レス) id: d3c82ded38 (このIDを非表示/違反報告)
ビルス(プロフ) - こんにちは。読ませていただいてます。でも最後はふっかと戻ってほしいです。願望… (2023年2月8日 7時) (レス) id: e2c763f4f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひな | 作成日時:2023年2月7日 13時