大好きを伝えても友達でいられるふたり ページ5
「ねぇ、大ちゃん。本当に居てくれて助かった！！！」
「おれは新作を一番に読めて嬉しかった」
「そんなすごい作家さんでもないのに、
それじゃお礼にならなくない？
大人気アイドルの時間をもらうには」
「俺は一読者として、
ファンとして接してる部分もあるから、
そこはべつー」
「でもあれでしょ。
キャラがブレたら直接怒られるんでしょ」
「まぁ、そこは特権ですから」
「じゃあね、このキャラとこのキャラが夜まで
ダンジョン行ってて、帰って来て。
疲れてソファで寝ちゃったところを運んでくれる
っていう感じで入れていこうと思うんだけど」
「それって、あいつのこと、思い出して書くの？」
思いもよらない反応に、一瞬止まって。
「あ、そっか……辰哉くんか」
「え？なになに？偶然なだけだった？」
「うぅん。大ちゃんの昨日のゆらゆら、
すごく気持ちよかったから、それで書こうと思っちゃった」
「えっ……」
いつもなら元気にわーわーと喜ぶ彼が、
顔を真っ赤にして、口元に手を当てて。
「だって大ちゃん、こっちのキャラにちょっと似てるでしょ。
優しくて明るくて、でもちゃんとみんなのこと見てくれてて
元々、大ちゃんと似てるなぁとも思ってたし。
だから丁度いいかなって」
「あ、そういうこと……」
「ん？」
「いや、なんか、ごめん。考えすぎてた」
そう言って、ぶつぶつ独り言を言ってたけど。
聞こえないので、そのまま彼の買ってきてくれたご飯を
食べながら、ふたりでのんびりとお昼まで過ごして。
お仕事に行く大ちゃんを見送って書き始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 358人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひな(プロフ) - きらさん» きらさん、教えて下さりありがとうございます！スマホで更新した際に触れてしまったようです。解除しました！ (2023年2月3日 11時) (
レス) id: d3c82ded38 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - オリ.フラ立ってますよ！違反報告されてしまう前に解除お願いします (2023年2月3日 10時) (レス) id: 0df082814a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひな | 作成日時：2023年2月1日 17時
