きっとこれは恋じゃない 桃side ページ25
蓮がやたらとご機嫌だ。
ここ最近、前よりもスマホを見て
嬉しそうな表情を浮かべていることが多い気がする。
「なになにー？どうしたのー？」
「たくまくん、実は原作者さんといろいろお話させて
頂いていて。あの人面白いっすね」
「うにゃ？どういうこと？Aちゃんの連絡先聞いたの？」
「はい。あんまりちゃんとお話出来なかったんで、
ご飯会の時に連絡先交換させてもらって。
メッセージとか電話でやり取りしてます」
「へー」
「ほんっとさらっと聞くの上手いんだよ、こいつ。
興味ない時にはそういう空気出すのに」
と照が連絡先を聞いた時の状況を説明してくれる。
なんかもやもやする。
「あの人、文章とはまた違った印象っすよね」
「へー」
「なんかちょっとお酒に弱いところとかも可愛いですよね」
「へー」
「そういえば〇〇っていうキャラクターが
お気に入りなんですけど」
「へー」
「佐久間？どした？」
照が心配そうに覗き込んでくるけど、
別に何ってこともないのに、
なんで.どした？って
聞かれたんだろ。
「佐久間、お前、さっきから目黒への返事
”へー”だけになってんぞ」
「え？え？そんな感じだった？」
「気づかなかった？」
「むいしきだったー」
「今度は会話に言葉に感情がないよ」
照が心配そうに頭を撫でてくるから、
膝の上に顎を載せて。
「なんかさー、俺の知らないところで
友達同士が仲良くなるの、
別に嫌いじゃないけど、もやもやする」
「そっか」
「照もなかよしになった？」
「俺はほとんど話してないよ」
「ふっかは行けなかったんだよね？」
「まぁ、あいつは元気だけど事務所がダメって話だったしな」
会って何かが進展すると思ったお食事会も、
結局、ふっかが運悪く
事故に遭遇してしまって行けなくなって。
俺も仕事が詰まっているせいで、
Aちゃんの家には行けないでいる。
蓮が仲を深めていっていることが、
ちょっとだけ不安で。
でもこれは恋じゃないはずだから。
きっと大丈夫だと自分に言い聞かせた。
きみに甘えたい、の気持ちがこぼれた→←彼女の一言が耳に残ってたはずなのに忘れてしまった 黒side
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ひな(プロフ) - きらさん» きらさん、教えて下さりありがとうございます！スマホで更新した際に触れてしまったようです。解除しました！ (2023年2月3日 11時) (
レス) id: d3c82ded38 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - オリ.フラ立ってますよ！違反報告されてしまう前に解除お願いします (2023年2月3日 10時) (レス) id: 0df082814a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年2月1日 17時
