親友は確信犯 ページ2
「原稿が……全く進まない」
辰哉くんから離れて、
持て余した気持ちで書いたweb小説が
偶然出版社の方の目にとまって、
出版という話になったのは1年前。
調子よく売れるのはごく一部、と聞いていたので、
会社員の仕事は続けつつ、夜は原稿を書く日々だ。
「恋愛の要素入れてくださいって言われても、
それが鬼門だから冒険ファンタジー書いてるんだってば」
誰に言うわけでもなく、言葉を発して。
音が溶けて、空気に混じって消える。
「辰哉くん、元気かな……」
忘れようと何回もして、
無理に忘れようとする方が
思い出してしまうことに気が付いたのが
あの日から3か月後。
そのあと、何度も何度も彼のことを
考えては消そうとして。
今ではだいぶ思い出さなくなった方だと思うのに、
1年たっても思い出すのは
彼の優しい掌の感触だったり、
耳に残る優しい声だったり。
ふいに訪れるそれらは、
私を彼から離そうとはしてくれない。
「恋愛……かぁ」
「なに？そんなに悩むほどのこと、あったの？」
からかうような声に顔を上げると、
見知った顔にピンク色の髪の毛。
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ひな(プロフ) - きらさん» きらさん、教えて下さりありがとうございます！スマホで更新した際に触れてしまったようです。解除しました！ (2023年2月3日 11時) (
レス) id: d3c82ded38 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - オリ.フラ立ってますよ！違反報告されてしまう前に解除お願いします (2023年2月3日 10時) (レス) id: 0df082814a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年2月1日 17時
