あの時期の俺は余裕がなかったなんて言い訳だから 紫side ページ10
周りに人がいないことを確認して、
阿部ちゃんが口を開く。
「正直、ふっかが吹っ切れないのは
個人の感情としては理解できるけど、
彼女は”彼女”って理解してたの？
それとも遊び相手の一人と思われてた可能性はない？」
「さすがにそれはない……と思う」
「まぁ、ふっかは優しいから」
「モテますからね」
「そのキャラ、彼女の前でもそのままだったの？」
「いや、正直、そんな余裕なかった」
「まぁ、彼女がどう受け取ったかなんて
本当のところは分からないだろうけど」
そう言われて、彼女が離れていった時期を思い出す。
デビュー前。
ちゃんと今までとは違うということを意識して。
やっとつかんだチャンスを
もっと大きくしていきたいという思いを胸に、
いろいろと夢を持っていたけれど。
その分、やっぱり精神的につらい部分もなくはなかった。
何より、俺は最年長で、
同期は既にデビューするかやめていくか、
自分の道を決めている人がほとんどということもあって、
中途半端に決めかねている自分と、
グループの中での鼓舞する立場と。
いろんなものがまじりあっていた。
「支えてもらってたんだよなぁ」
感謝を伝えきれてなかったから、
Aは辛くて、離れていったのかな。
なんてことを考えて、また頭を抱えて。
それを阿部ちゃんがぽんぽん、と
言葉もなく慰めてくれた。
観察力は優しさの裏返し 黄side→←確立されていく個と取り残された感情 紫side
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ひな(プロフ) - きらさん» きらさん、教えて下さりありがとうございます！スマホで更新した際に触れてしまったようです。解除しました！ (2023年2月3日 11時) (
レス) id: d3c82ded38 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - オリ.フラ立ってますよ！違反報告されてしまう前に解除お願いします (2023年2月3日 10時) (レス) id: 0df082814a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年2月1日 17時
