天然タラシの伏兵がいました 黒side ページ23
「じゃあAさんは、
あっ……先生ってお呼びしたほうがいいですか」
俺がそう言うの視線を合わせて嬉しそうに、
でもその奥に恋の温度はないままに
彼女が返してくれる。
「Aで呼び捨てとかでもいいくらいです。
先生だなんておこがましくて」
「え、でも俺、結構原作も好きで、
感情を描いてるとことか細かいところって
好き嫌い出ると思うんですけど、
めちゃくちゃ、すとんってハマるというか。
この感性好きだなって思ったんで、
凄いなって。
そう思わせてくれる小説の映画で主演できるなんて
夢みたいです」
「え、原作読んでくださったんですか………？
お忙しいのに」
「実はうちの佐久間が
アニメの声優をさせてもらった時に、
すごく面白いから！って言われて、
だいぶ前に読んでました。
なのでお話頂く前にはもう最新刊まで読んでて」
嬉しそうに彼女が話を聞く姿は、可愛らしくて。
「だからどんな役でもいいので、
出演したかったんですけど……
あの○○って登場人物居るじゃないですか。
あの役が1番俺らしいかなって思ってました。
実はあの人物と誕生日も同じなんですよ！！」
「え………」
さっきまでより顔を赤くして。
もじもじとし始めて。
その様子が年上のはずの彼女を
年下に見せるくらいに幼さを助長して、可愛らしく見せる。
「あっ……なんかダメ……でした？」
作品の読み込みが甘かったのだろうか？
少し焦って聞き返すと横で
岩本くんも真剣な顔で答えを待っている。
こんな場でそっと見守って口数少なく、
けれど安心感をくれるのはすごいなと思う。
岩本くんも彼女のことは知らないはずなのに。
「いや………あの、
実はあの登場人物のモデルが目黒さんなんです。
誕生日もちょっと嬉しくなってしまって、
合わせてしまって。
ご本人にそんなこと思ってもらえるなんて
嬉しいけど恥ずかしくて」
「え！？そうなんですか！！
それは俺も嬉しいかも。
あ、Aさんのお気に入りの登場人物って
インタビューでも言ってませんでした？」
「目黒、もう辞めてあげて。たぶんAさん、
照れてヤバいことなってる」
彼女の一言が耳に残ってたはずなのに忘れてしまった 黒side→←ふたりとも大切だから 黄side
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ひな(プロフ) - きらさん» きらさん、教えて下さりありがとうございます！スマホで更新した際に触れてしまったようです。解除しました！ (2023年2月3日 11時) (
レス) id: d3c82ded38 (このIDを非表示/違反報告)
きら(プロフ) - オリ.フラ立ってますよ！違反報告されてしまう前に解除お願いします (2023年2月3日 10時) (レス) id: 0df082814a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2023年2月1日 17時
