夏休み ページ7
「やっほ。久しぶり」
「久しぶり、佑亮」
いつもよりラフな格好の佑亮
これからバスケなのかな
夏休みに入ってから会うのは初めてで、なんだか変な感じ
「バイト休みなのに呼び出してごめん」
「いいよ。どうしたの?」
「小笠原、先輩のことなんだけど…」
そう言うと、佑亮は気まずそうに口を噤んで天井を仰いだ
「……うん。A、小笠原先輩が好きなわけじゃないよな」
「え?」
佑亮の突然の言葉に飛び退くほど驚いた
佑亮が一番分かってるじゃん
そう言いたかったけどやめた
今、小笠原先輩への気持ちの向け方を迷ってるから
思ったよりいい人で、思ったより無邪気で優しい彼に惹かれているから
時に感じる違和感が、掻き消されていた
「いや…分かんない」
「…は?!」
ガタンッ
大袈裟に身を乗り出すアクションを起こして
佑亮の顔が大きく歪んだ
「わ、分かんないって言っても、小笠原先輩を恋愛感情で見てるわけじゃないからね!人間的に!人間!」
「…もっとどうかしてるよ」
ポツリと呟いた佑亮にカチンときた
「佑亮何が言いたいの?」
「…」
「佑亮!」
その罵声でファミレスの店内の視線を独り占めした
不本意だけど
「小笠原先輩に近づくのはやめなよ。」
「…は?」
「やっぱりAの言う通り、あの人はおかしい」
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妖夢 - 続きがとても気になります!更新頑張って下さい! (2018年3月29日 18時) (レス) id: 06d5480a49 (このIDを非表示/違反報告)
しらゆきこ - 更新楽しみにしてます!! (2018年2月27日 0時) (レス) id: 6892ebfcfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はに | 作成日時:2018年1月14日 2時