ブラックアウト・サウンド ３

複雑 ページ2

夏休み、ファミレスのバイトと掛け持ちして家庭教師のバイトも始めることに



「おはよう。Aちゃん」

「あ、おはようございます。」



今日は生徒さんとの顔合わせで、カフェにやってきた


夏休みにまで先輩に会うことになるとは





「今日は生徒さんだけなんですか？」

「そうだよ。彼、単身でこっちに来たから」

「え？浪人して、こっちで勉強してるんですか？」



浪人して、ひとり暮らしさせて貰えるなんてすごいな








「そう。家族に帰ってくるなって言われたらしくて」

「なんだか、すごいですね」







ボンボンかと思いきや、かなり厳しい家だな





「まぁ、無理やりこっちの大学受けに来たみたいだし、仕方ないかもしれないけどね」

「それは、たしかに……」






それはそうと、どんな人なんだろう…
温厚とは言ったものの、私と合うのかな





私が想像を繰り広げていると、先輩が顔を上げて手を振った





「久しぶり」

．→←プロローグ 第二幕

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す