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「弱気は最大の敵って言うだろ?」
「よく知ってたね、その言葉」
佑亮がラーメンを啜りながら、ドヤ顔で言った
「このラーメン佑亮の奢りだよね?」
「あぁ、うん」
「替え玉頼んでいい?」
梨沙子が首を傾げて、目をパチパチとさせた
「大盛りだよな、それ」
「最近食欲なくて全然食べてなかったの」
「いや、そういう問題?」
いつもの調子の梨沙子に安心して、ひと息ついた
よかった…
「8時回っちゃったな。いつも通りだ」
「本当だね。」
明後日からまたバイトが始まる
私が見届けていられるリミットまでに何とかできるかな
「…佑亮、梨沙子。1度、私が梨沙子のストーカーに接触してみる」
「はあ!!?」
「ダメだよ!」
2人はやっぱり『ダメ』の一点張りで許してくれなかった
「大丈夫。梨沙子と一緒に駅で声かけるだけだから」
「え、俺は?」
「佑亮は最後の切り札だよ。抵抗したらねじ伏せてもらうの」
佑亮が突然出てきて、相手に逆上されても困るしね
「今日、声かけるの?」
「そう。早くしないと、家だってついてこられてるんだから。事を大きくするなら今だよ」
「そうだな。」
佑亮は椅子の背もたれに身体を寄せて視線を上げた
「俺も警察に動いてもらうなら、相手に早く何かしてもらうのが一番だと思う。」
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作者名:はに | 作成日時:2017年12月28日 1時