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梨沙子は、疲れてしまったのか
話しているうちにうとうとして、眠ってしまった



「…そりゃ、精神的にもやられるよね」



ソファにあった毛布を梨沙子掛けて、テレビを消した

ストーカーだなんて、並大抵の精神力では耐えられないはず




「よく、頑張ったなぁ」





私もうとうとしてくると、インターホンが鳴った




佑亮だ



梨沙子を起こさないようにリビングを抜けて、玄関を開けた




「佑亮、」

「大丈夫?2人とも」

「うん。大丈夫、梨沙子今寝てる」







佑亮はホッとした表情を浮かべると、靴を脱いで部屋に入った



「ストーカー、追いかけてきたんだろ」

「うん」

「よかったよ、何事もなくて」




リビングで眠る梨沙子を起こさないようにそっと腰を下ろした





「佑亮、酔ってる?」

「え?酔ってないよ。お酒飲んでないし」




ボーッとする佑亮の様子をみて、相当酔ってると思ったのに



「今日飲み会だったのに?」

「飲めなかったの。Aと梨沙子が心配で」





照れくさそうに言うと、佑亮がチラリと梨沙子に視線を向けた






「Aさ、小笠原先輩のことどう思ってるの?」

「え?」

「前まではすごい嫌ってたよね。毛嫌いしてた」



嫌ってた、
過去形で言われてしまうと私が先輩への態度を目に見えて変えていることになる

そんなにわかるほどかな



「まぁ、そうかな。どうして?」

「A、先輩とツーショ撮った?」

「えっ?なんで知ってるの?」

「あんなに嫌ってたのに、どうして急に仲良くなったの?ツーショまで撮るくらい」





早口になる佑亮

私は佑亮がどうしてそんなことを聞くのかわからなかった



佑亮は先輩と仲が良いし、
おまけに梨沙子と一緒に先輩と接近した私を茶化すくらいだ


「そ、それは…一緒に撮ってって言われて、先輩に色々お世話になってるし、ギブアンドテイクって言うか…」

「…」



そうは言うものの、私もちゃっかり写真は保存してる




佑亮は少し考え混むような顔をした


ツーショットなんで知ってるんだろう





「…A、俺小笠原先輩ちょっと怖い」

「え?どうして?」

「どうしてって…Aも言ってただろ」



言ってたけど、最近の先輩は怖くない



「先輩に違和感がある気がして」

「違和感?」

※闇→←.



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作者名:はに | 作成日時:2017年12月28日 1時

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