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「ヤバい!、本当に怖かった」
息切れを起こしながらも梨沙子は口を開いた
「チェーンもしたし、大丈夫」
「ありがとうA」
その場にへたり込む梨沙子
「…どうして、今日に限って着いてきたのかな」
「なんでだろう…」
玄関先で動けない梨沙子を引きずって、リビングに入った
「佑亮に、連絡しないと」
「いいのかな…佑亮飲み会だし。」
「連絡ないと逆に心配するよ。正直に言っておこう」
私が佑亮にLINEを送ると、即返信が来た
『俺も梨沙子の家行く』
「だってさ、梨沙子」
梨沙子は少し安心した顔をして、ようやく笑った
「今日、Aがいてくれて本当によかった…」
「今日でよかったよ。本当に」
「あ、A本当に大丈夫?家帰らなくて」
「あー…うん。大丈夫、姉さんいるし」
「Aのお姉ちゃん?あぁ!キレイだったよね」
「うん」
「バレエやってたんだっけ?すごい有名で私実は憧れてた…」
「…梨沙子、落ち着いた?」
「あぁ、うん?」
姉さんは高校でもキレイって有名で、スタイルも良くて…
やっぱり、覚えてるんだな
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作者名:はに | 作成日時:2017年12月28日 1時