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「何してるの?」
「せ、先輩?」
先輩が私のいた、テーブル席にドンと手をついた
「何してるの?2人で」
「何って、話してんねん」
吉野さんが、先輩に食ってかかった
「……あの、先輩こそ、」
「なに?」
先輩の顔を見て、私は言葉が引っ込んだ
怖い
「行こう、Aちゃん」
「え、あ、ちょっと!」
無理矢理手を引かれて、イスから立ち上がった
「吉野さ、」
そして、手を引かれるまま
先輩について行った
なんなの?
先輩、散々私を無視したり避けたりしてたのに
そう思えば思うほど、先輩に腹が立った
自分勝手にも程がある
パッと手を振りほどいて、立ち止まった
「Aちゃん?」
「あ、あの…私のこと避けてましたよね、先輩」
先輩はきょとんとした顔をした
その顔は私が間違っているとでも言いたげで、思わず怯んだ
「はは、そう見えた?」
ズシン
その言葉が私にのしかかった
「ねぇ、Aちゃん。約束して」
「はい?」
「アイツと、もう二度と関わらないで」
その言葉にあっけにとられた
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作者名:はに | 作成日時:2017年12月28日 1時