ブラックアウト・サウンド２ (ページ18)

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佑亮と梨沙子はまだテストが残ってるみたいで、
私はカフェテリアで待機することになった

「…」

テストも終わったし、やることもなくて待つにしてもすごく暇

「よ」

「……え？」

「よ！久しぶり」

そう突然現れたのは
『吉野晃一』さん

「嘘やん！覚えてへんの？」

「覚えてます。覚えてますけど…」

小笠原先輩は知らないって言ってた

なんだか怪しい彼は私の目の前に座る

「先輩に吉野さんのことを聞いたら、知らないって言ってましたよ」

「うっわー…マジか！」

吉野さんは口元に手を当てて、驚いた
こんな反応を見てると、この人が嘘ついてるように見えないし

そういうなら先輩だって、あんなに息をするように嘘がつける人になってしまう

「アイツ、昔からそうやねん。すぐ人切り捨てる」

吉野さんは私を見るとニヤリと笑った

「お前も気に入られとる内が華やで？」

「…はい？」

「スグ切り捨てられるからな。」

クスクス笑いはじめる吉野さん
好き勝手言われて腹が立つ

「吉野さんは小笠原先輩の何なんですか？」