【実況者】ニコニコ街の居酒屋___輝きのSunshine【短編集】

【grut、ut愛され】政略結婚？（女体化） ページ35

grside
「今日は青の国から貴方の未来のお嫁さんが来るんだから、しっかりしてね、グルッペン」

「ハァ………、分かってます、母様」


親が勝手に決めた婚約相手。

青の国の落ちぶれた貴族らしい。

俺の意見も聞かないで…少しは選ばせてほしいものだ。


「あら、到着したみたい。行きましょう？」

「はい…」

・・・・・・・・・・・・・・

「お待たせ致しました。こちらがグルッペン＝フューラー様です」

「初めまして。青の国から参りました、シャルル＝ウツーです。お会い出来て光栄ですわ」


そうニッコリ笑ったのは、美しい娘だった。

青い髪を緩く結んで、童話のお姫様のような煌びやかなドレスを着た、正に王女様という感じだ。

その側には、シャルルと同い年くらいの2人の侍従、護衛、そして執事がいた。


「執事長のエーミールです。よろしくお願い致します」


執事はそう言い、お手本のような礼をした。

顔を上げると、少し睨みを利かせながら、2人の侍従を見た。


「こら、貴方達もご挨拶しなさい」

「「はーい」」


2人は一歩前に出ると、面倒くさそうに跪いた。


「ショッピと申します」

「チーノでーす」


何て適当な挨拶なんだ……こんな挨拶始めて見たぞ…。

チラリと母様と父様の方を見ると、ニッコリと笑っていた。

……こっちはこっちで何て親だ…。


「ほら、ゾムさんも」

「うぃーっす」


次は護衛か。

こっちもなんか適当そうだな…。


「ゾムと申します。シャルル様の護衛をさせていただいております。以後、お見知り置きを」


……意外とまともだったな…。

次はこっちか…。


「初めまして、グルッペン＝フューラーです。こっちが母と父。よろしくお願い致します」

・・・・・・・・・・・・・・

あれから、俺とシャルル、侍従と護衛とで町へ出かけることになった。

正直言うと…シャルルと2人で行きたかった……。


「…ショッピ君、チーノ君」

「「はい！何でしょうか！！」」


コイツ等…鬱には従順なんだな……。


「5:30までだったら、散歩してきていいよ」

「ホントですか！？」

「うん。でも、イタズラはダメだよ？ちゃんと5:30までには帰って来ること。わかった？」

「はい！」

(扱いうめぇ……)

「んー、俺もおらんくなった方がいいっスね。んじゃあ行きますか。王子様、ちゃんと守れや」

「っ……！！」


なんだ……この寒気は…。

まぁ…いいか…。

とりあえず今は、この時間を楽しむか。

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