歓迎会 ページ7
長くハウスキーパー生活を過ごしてきたけれど、歓迎会をしてもらうのはさすがに初めて…
大きいテーブルの上にはジェジュが作ってくれた韓国料理がたくさん並んでいる。ジュンちゃんがリクエストしたピザも。
「ヌナたち、お酒飲めるんでしょ?」
「それなりに飲めますが…お仕事中ですし」
オンニがジェジュにそういうと
「堅い…」
「堅いねぇ…」
また同じお言葉が。
「今日はヌナたちの歓迎会なの!だから今日は…無礼講!」
…ユノ、どこでそんな言葉覚えたの。
「じゃあ。一杯だけ」
そういうや否や、ワタシとオンニのグラスにはなみなみとビールが注がれた。
「じゃあ、新しい家族にかんぱーい!」
「「「「「「「かんぱーい」」」」」」」
グラスの合わさる音がひとしきり鳴り終わると、みんなおいしそうにビールを飲み干した。
「おいしいですねぇ…」
チャミが髭のように泡を付けながら言う。…かわいい…
「なんですか、Aヌナ?」
「チャンミンさん、泡がついてますよ」
「あ」
みんながチャミの顔を見て大笑い。
「ヤー!みんなして笑うとはなんだー!」
チャミの機嫌が斜めになりそうだったので、オンニがテーブルの上のものをささっととりわけ、
「はい、チャンミンさん」
と手渡した。
「ありがとうございます」
にっこりと笑顔を見せてもぐもぐ食べ始めるチャミ。かわいい…
それぞれ自分の大好きなものがあるようで、どんどん料理がなくなっていく。
「ヌナたち、ちゃんと食べてる?早くしないとチャンミンがじぇんぶ食べちゃうよ〜」
「いただいてますよー」
「すごくおいしいですよ、奥様」
満面の笑みのジェジュ。隣では満足そうなユノ。ビールを飲みながらふにゃっと笑うゆちょ。ピザをほおばりながらちょっとこぼしているジュンちゃん。黙々と食べ続けるチャミ。
なんか…ほんとの家族みたい。
オンニを見るとオンニも優しい顔で5人を見つめていた。
楽しい時間が終わり、お片付け。
ワタシたちが立ち上がるとジェジュが
「あ、ヌナたち座ってて。今日はおっれがやるから」
「ダメですよーそれは。ワタシたちの初仕事、奪わないでください^^」
「そうですよ。ワタシたちがお休みの時に奥様にお願いしますね。ふたりでやればあっという間ですから」
さーっとテーブルの上の食器をシンクに片づけ、ワタシが洗って、オンニが拭いて片づけていく。7人分の食器がすぐに片付いた。
「うわー…早い…」
「これでご飯食べてますからw」
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みーさん - 家族神起……!登場人物みんな可愛すぎて🤦♀️ (2023年4月4日 4時) (レス) @page8 id: 6d005062af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなた | 作成日時:2018年11月23日 12時