【ky】私の彼氏は重度の足フェチ。２【実.況.者】

７４　お揃い ページ28

どこまでも広がる晴天に、真っ白な入道雲が空を彩っている。
気温がとても高いが、それに比例するように私たちのテンションも上がっていた。



「ネズミーランドだ〜！！」



女の子なら誰しもが憧れたことがあるだろう。

制服を着て、彼氏とお揃いのカチューシャをつけ、最後はパレードとショーを見て……


生憎、そのような輝かしい青春時代を送ってこなかった私。
だが隣にはそんなことを忘れてしまうほど大好きな彼がいる。



「まずはこれだよな」



入園後すぐ、お土産エリアに入っていくキヨさん。

手には、このテーマパークのメインキャラクターであるネズミーのカチューシャを持っていた。



「一緒につけてくれるの……？」

「俺、テーマパークとか超エンジョイ勢だから」



ニコッと笑って、そのままレジまで行ってしまった。

てっきり、こういうお揃いとかは嫌がると思ってたのに。
それどころか嬉しそうに顔を崩していた。


急いでキヨさんのところに向かうと、すでにお会計は済ましていてタグまで切ってもらっていた。



「できる彼氏かよ……」

「それほどでも〜」



キヨさんが、私の頭にカチューシャをつけてくれる。

はじめてのお揃い。

言葉に表せないほど、胸の奥からむずむずと昂る感情。今すぐにでも抱きつきたい気分。



「写真撮ろ！」



スマホのカメラを起動し、インカメにする。

画面には浮かれたようにお揃いの耳をつけたカップルが。
その間抜けな構図に少し笑ってしまったが、すぐに顔を作った。



「はいチーズ」



カシャっとシャッターの音。

ふと、気付く。



「ね、もしかして私たち初めて写真撮った？」

「……まじ？」



驚きの事実に顔を見合わせてどちらともなく吹き出した。



「ま、今日からたくさん撮ればいいよ」



そう言って、自分のスマホで不意打ちに私の写真を撮るキヨさん。



「あ、ちょっと！」

「ほら、行くぞ」



私の攻撃をさっと避けると、手を伸ばしてくれる。


その手をしっかりと握り、私たちは再び園内を歩き出した。


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来月ディ◯ニー行くんですけど、超久しぶりでドキドキ…
コロナ禍になる前は年4回は行けてたんですけどなかなか行けず…感染予防しっかりして楽しんできます^^

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