４５ いい？ ページ46
ポスンと優しく背中からベットにおろされる。
ふんわりした感触が今は全て緊張する材料だ。
チュ
上に覆いかぶさる形になったキヨさんは私の唇にキスを降らせた。
顔が離れ、目が合うと優しく微笑まれる。
「うぅ、恥ずかしいな」
あまりの眩しさと照れで顔を反らしてしまった。
「ね、」
キヨさんに呼びかけられ、そろーっと前を向く。
私を愛おしそうに見つめるキヨさん。
とろんとした瞳に吸い込まれそう。
「いい？」
そう、呟かれた。
瞬間、体中に巡っている血が沸騰する感覚。
熱が顔に集まり、手足が痺れる。
「優しく、してね」
声が震えてしまう。
きゅうっと目をつむると
「そうしようとしてたけど、ちょっと余裕ないかも」
キヨさんの低く優しい声が頭に響いた。
そろっと脚に伝わる感触。
幾度目かの感覚にまだ慣れない。
「怖い？」
「ううん……だいじょぶ、」
不思議と恐怖心はなかった。
キヨさんがさらにキスの雨を降らせるのを合図に、部屋の照明を暗くした。
チュンチュン
小鳥の声が窓の外から聞こえる。
いつの間にかカーテンから日差しが差し込んでいた。
もう朝だ。
体勢を変えようと少し動くと、腰に違和感。
それをきっかけに昨日の夜のことを思い出してしまう。
恥ずかしい。ひたすらに恥ずかしい。
けど、腰にある痛みが紛れもない、私とキヨさんの絆を表しているようで嬉しく感じた。
「んん……」
背中から可愛らしい声。
ごろんと振り向くとキヨさんが気持ちよさそうに眠っていた。
「起きた？」
「ん……」
きゅっと腰に手が回される。
そのまま背中にごそごそ手を入れられた。
「ちょ、キヨさん？」
「ん〜……」
「起きてるよね？」
何回呼びかけても目は開かない。
そのままキヨさんの手はとまることなくまさぐってきた。
「ぁ、やぁ、だ」
「……なぁにその可愛い声。もっと聞かせて？」
キヨさんの柔らかな声が心地よい。
その雰囲気にもっていかれそうになる。
「朝っぱらから盛るな！」
思わずキヨさんの頭をぽこっと叩いた。
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さかな - コメント失礼します。このお話とても私のタイプで！(?)いつも楽しくお話読んでます！！本当はコメントするつもり無かったんですけど、続編書くか、書かないか悩んでるそうだったので、コメントさせて頂きました！続編書いて欲しいです！無理はしないでくださいね！(( (2021年8月18日 10時) (
レス) id: 96fa6ea5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るな | 作成日時：2019年6月26日 23時
