３５ おかえり ページ36
「どうしよう……」
いや、どうしようっていうか自分で誘ってしまったんだけど。
後先考えず、ただキヨさんとまだ一緒にいたいという思いだけで発言してしまった私を恨む。
「お、お邪魔しまーす」
ガチャリとドアが開く音とカチャンと鍵を閉める音。
近くの駐車場に車を泊めてきたキヨさんが家に入ってきた。
パタパタとせわしなく玄関まで迎えに行く。
「……おかえりなさい……？」
「……ただいま」
なんて迎え入れるのが正解か分からず、疑問形になってしまった。
キヨさんは恥ずかしそうにそれに応える。
「なんか、新婚みてぇ」
靴を綺麗に揃えたキヨさんは呟くようにそう言った。
「えっ、え、あ、うん、そうだね」
「え、声に出てた？」
キヨさんは弾かれたように振り向き、ぎょっと驚いている。
無意識な気持ちを聞けたのが嬉しくて口角があがってしまうのを抑えられない。
「んーん、なんにも！」
ご機嫌な足取りでリビングまで案内した。
「かっこつかねー……」
耳を赤くさせるキヨさん。
その姿が愛おしくてたまらずに後ろからぎゅっと抱きしめた。
「かっこいいよ、キヨさんは」
広い背中と微かに感じる鼓動が心地よくてむぎゅむぎゅ顔を押し付けていると
「えっ」
いきなり視界がブレる。
サッと体を下に下げたキヨさんにひょいっとおんぶされた。
「な、なになになに、なんなの」
リビングまでずんずんと進み、大きめのアイボリーのソファに壊れ物を扱うかのように優しく座らされた。
かと思えば。横に座ると思ったキヨさんに押し倒される。
「ほんとになに！？」
急激に展開される状況に目を白黒させていると
「Aが可愛すぎるのが悪い」
足にそっとキヨさんの細く白い手が触れた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
このくらいまでならまだセーフだよね？？？？
ライン引きが分からなくて困ってる
タイトル要素が皆無だったからむりやりぶち込んでます；；
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さかな - コメント失礼します。このお話とても私のタイプで！(?)いつも楽しくお話読んでます！！本当はコメントするつもり無かったんですけど、続編書くか、書かないか悩んでるそうだったので、コメントさせて頂きました！続編書いて欲しいです！無理はしないでくださいね！(( (2021年8月18日 10時) (
レス) id: 96fa6ea5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るな | 作成日時：2019年6月26日 23時
