２０ 寝落ち？ ページ21
「な、なにしてるの！？」
「ちょっと〜邪魔しないでくださいよ」
私が掴んだ手をもう片方の手でべリっとはがされる。
「キヨくんトイレ？」
「多分な〜」
パソコンからお友達の声。
あまり長い間ミュート状態だと怪しまれてしまうだろう。
音量を上げて強制的にキヨさんに喋らせようとしたとき、
「きゃっ……」
キヨさんの頭がぽすんと私の肩にのった。
髪の毛がふわふわとくすぐったくて声が出そうになる。
「ちょ、キヨさん！いい加減に、」
俯いていて顔が見えないキヨさんに声をかけると
「え、キヨ？」
「これボイチャじゃないよな、誰？」
急いで画面をのぞくとミュートになっていない。
間違えて解除してしまっていたようだった。
冷汗がたらりと流れる感覚。
これは言い逃れができない。
「え、女の子！？」
「なになになに、予想外すぎて実況出来ないんだけど」
「キヨ〜！？いる？」
画面の向こうから話しかけられている状況にたじろぐ。
おまけに私は機械類にめっぽう弱いのでパソコンを触れない。
とりあえず優先すべきことはさっきから微塵も動かないキヨさんを喋らすこと。
「キ、キヨさん！！起きて、キヨさん！」
返答がない。
耳を澄ますと規則正しい寝息が聞こえる。
それでも手段は問わない。
「キヨさん、いい加減降ろしてください！この手も！私の足に触らない！」
「ん、あれ……俺寝てた？」
寝ていたことをいいことにだらんと落ちた手が私の足に触れていたのだ。
目をこすりながら起きたキヨさんをぺしっと叩いた。
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さかな - コメント失礼します。このお話とても私のタイプで！(?)いつも楽しくお話読んでます！！本当はコメントするつもり無かったんですけど、続編書くか、書かないか悩んでるそうだったので、コメントさせて頂きました！続編書いて欲しいです！無理はしないでくださいね！(( (2021年8月18日 10時) (
レス) id: 96fa6ea5d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るな | 作成日時：2019年6月26日 23時
