１７ 膝 ページ18
「ここ、入っていいの？」
横にいるキヨさんに確認すると何も言うことなく頷かれた。
いつの間にか開放されていた腕にはまだ少し温もりが残っている。
ガチャ、とドアノブをひねって中に入るとそこには
「わぁ……」
机の上には複数のモニターに専用のマイク。
床に敷き詰められた沢山のケーブルやコードに緩衝材。
なぜかキーボードには購入した時についてくる透明のカバーが被せられていた。
綺麗に整頓された棚には多くのゲームカセットとゲーム機、コントローラ。
一瞬で理解するには私には難しく、やっと捻り出した答えは
「プロゲーマー……？」
「ちげぇわ」
即答でぶったぎられる。
だけど敬語が外れていて少し嬉しい。
「さっき、何でも言うこと聞くって言いましたよね？」
「何でもとは言ってないよ！？」
私のツッコミも虚しくスタスタと歩くキヨさん。
ゲーミングチェアに腰掛けるとぐるりと回転する。
「ここ座ってください」
「は……！？」
自分の膝の上をぽんぽんと叩きニヤリとした笑みを浮かべていた。
「は、いやいやいやそれは無理！」
「あっれぇ〜？言うこと聞くって約束したのは誰だっけ〜〜」
クルクルと回転しながら煽るキヨさん。
たまに止まったかと思うと早く〜と催促。
ええい、言い出したのは私だしここでうまく回避したとしてもキヨさんの事だ、また別の無理難題を言いつけてくるだろう。
「重いけど我慢して！」
そう吐き捨てるとキヨさんの膝の上にのった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
次回から他の実況者様出てきます(＞＜)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 263人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さかな - コメント失礼します。このお話とても私のタイプで！(?)いつも楽しくお話読んでます！！本当はコメントするつもり無かったんですけど、続編書くか、書かないか悩んでるそうだったので、コメントさせて頂きました！続編書いて欲しいです！無理はしないでくださいね！(( (2021年8月18日 10時) (
レス) id: 96fa6ea5d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るな | 作成日時：2019年6月26日 23時
