４８ ページ5
．
璃「早く答えてよね？｣
そう言いながら掴んでいた私の肩を押し飛ばした。
想像以上の力に思わず尻もちついちゃって、でもそんなのお構い無しに璃先輩は笑いながらしゃがんでる。
逃げなきゃ…そう思っても恐怖で足がすくんで動かない。
璃「早く答えろよ。付き合ってんの？｣
とりあえず答えなきゃ…そう思って頷くとまた笑い出した璃先輩。
先輩達もみんな笑ってる。
何がおかしいの…？
璃「何勘違いしてんの？亜嵐が可哀想なんだけど。｣
『え…？』
「あんたみたいなガキが亜嵐と釣り合うと思ってんの？｣
そう言いながら馬鹿にしたように笑ってる先輩達。
私だってそんなこと思ってないよ…
『釣り合うなんて思ってないです…』
璃「なら尚更。亜嵐に近づかないでくれる？ 亜嵐は皆のものだから。てか亜嵐自身あんたのこと迷惑してるから。｣
そんな言葉に共感するように頷く先輩。
白濱先輩が凄く人気なのは分かってる…
私みたいな人が白濱先輩と付き合っていい立場じゃないってことも。
それでも白濱先輩は私のことを好きでいてくれて…
その優しさに甘えてた。
璃「ねぇ、返事は？｣
立ち上がろうとした私の肩を蹴り倒した璃先輩。
左肩に激痛が走る。
『いたっ…』
「そんな事いいからさ早く亜嵐に近づかないって約束してよね。｣
璃「ほら早く？｣
そう言いながら私の両頬を掴む。
近づかないって約束しなきゃ何されるかわかんない…
そう思っても白濱先輩と話せなくなると思うと嫌だって思っちゃう。
白濱先輩は一人ぼっちで色を失くしてた私の世界に色をつけてくれた大事な人だから。
短い時間だったけど私に幸せをくれたのは間違いないから。
璃「何に迷ってんの？ あんななんか相手にされてないんだからね？｣
「時間勿体ないから早くしろよ。｣
『…わか』
「何してんだよ｣
いつだってそう。私のことを助けてくれる。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 184人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなた - 私は、壱馬さんも、玲於さんも、亜嵐さんも大好きなので、この作品最高に面白いです。これからも頑張ってください。 (2018年1月11日 23時) (
レス) id: 0f2be5040c (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - りほさん» ありがとうございます(;_;) 新作作った場合は宜しくお願いします！ (2017年9月4日 17時) (レス) id: b81ec4c112 (このIDを非表示/違反報告)
りほ(プロフ) - 頑張ってください！ (2017年9月3日 21時) (レス) id: b3ad7c7e3f (このIDを非表示/違反報告)
あずき(プロフ) - りささん» ありがとうございます(><)結末はもう決めてあるのでお楽しみに~笑 更新頑張ります！ (2017年8月21日 12時) (レス) id: b81ec4c112 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 面白いです。かずまとくっついて欲しいなー(笑)どーなるんやろと続きが楽しみです (2017年8月21日 0時) (レス) id: 30b38fa8ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あずき | 作成日時：2017年8月12日 17時
