40 ページ45
.
『佐野先輩!そういえば由佳と私親友なんですよ!』
まじ!?
とかいうリアクションを期待したのに無反応な玲於くん。
え?聞いてるの?
それとも塩対応なだけ?
困ってると
白濱「由佳ってだれー?」
って白濱先輩の声。
『佐野先輩の彼女です笑 私由佳と中学生の3年間ずっと同じクラスでずっと一緒にいたんですよ!』
白濱「…そっか。」
何食わぬ顔で言ったつもりが、瞳の奥に隠れてる涙にきっと白濱先輩は気づいてるんだろうな…
サッカー少年がいなくなってから恋という気持ちに気づいたつもりだったけど実は出会った時から好きだったんだと思う。
小さい頃にお母さんが言ってた。
「嫉妬してるってことはその子の事が好きなのよ。」
それを聞いてから無意識に気持ちを確かめるために嫉妬させようと必死になってた。
壱馬の名前たくさん出してみたり、結婚するとか言ってみたり。
それでも 良かったな!って自分の事のように喜んでて気づいた。
私はきっとこの人からしたら妹みたいな存在なんだろうなって。
何があっても付き合うことは出来ないんだ。
出会った時から今だってずっとずっとホントの好きな人はあのサッカー少年、佐野先輩。
昔もこれからも一生私は妹のまま。
.
133人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あずき | 作成日時:2017年7月18日 15時