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壱馬side





あの時白濱先輩のことを選んだAに無性にイラついた。



でも今は早く仲直りしたい気持ちでいっぱいなんや。



でも菜々ちゃんがくっついてくる。



菜々ちゃんは悪くないから冷たくもできひんし。



Aに話しかけずらい日々が続いてたら、白濱先輩と付き合ってるって聞いて落ち込み中。



俺はずっとAのことを一途に思い続けてきたのに…



菜々「おはよ!」



これも菜々ちゃんが登下校一緒にしよって言ってきて若干無理やりな感じで決まってさ。



壱馬「おはよー」



菜々「見て?あの2人またイチャついてる!」



菜々ちゃんがデパートの下の方を指さしたから見てみると亜嵐先輩がAを抱きしめてる。



実際に2人のそうゆうのを見たのは初めてで話を聞いた時とは比べものにならないほど胸が締め付けられる。



正直菜々ちゃんの話を信じきれてなかった俺にはダメージが大きかった。



そんな俺に追い討ちをかけるかのようにAと亜嵐先輩の唇が重なった。



もう無理…見たくねぇ



菜々「壱馬…?」



そう言いながらいきなり抱きついてくる菜々ちゃんに戸惑ってあたふたしてたら



菜々「私ね…壱馬のこと好きなの…」



は…?



まじ…か…



だからやけにくっついてきてたのか…



でも勇気を出して言ってくれた菜々ちゃんの言葉も今は俺を追い詰める材料でしかない。



菜々「ねぇ、壱馬。」



壱馬「ごめん…」



菜々ちゃんの腕を剥がそうとした時、菜々ちゃんの悲しそうな顔が徐々に近づいてくる。



抵抗せなあかん。



頭でわかってるのに力が出えへんくて、されるがまま唇が重なった。



唇が離れた後困ったように微笑んだ菜々ちゃん。



きっと突き放せなかったのは悲しそうな顔をした菜々ちゃんに同情してしもうたから。



この時俺のお人好しな性格が菜々ちゃんを傷つけたんだと純粋に思っていた。



菜々ちゃんが怪しげな笑みを浮かべていたなんて、Aがこの光景を見ていたなんて思いもしなかった。


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作者名:あずき | 作成日時:2017年7月18日 15時

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