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別に好きとか言われたわけでもないし、ただ私の方が幼なじみだからやりやすいだけなんだろうけど嬉しいの。
菜々ちゃんより私のこと選んでくれたんだ。って。
あぁ私、壱馬の事が好きなんだ。
今まで気付かないふりしてた気持ちとご対面。
A私も壱馬の専属したいよ
勇気を振り絞って送ったこの文章。
どうしよ…気持ち悪がられたら…
舞い上がった勢いで送っちゃったけど、よくよく考えれば変かもって不安になる。
返ってこない…
やっぱ変だったかな…
どんどんネガティブ思考になっていく。
もう寝よ…
そう思って携帯を置いた時に鳴った通知音。
ﾋﾟｺﾝｯ
壱馬じゃあすればええやん?
出来ることならしたいけど…
白濱先輩に専属マネージャーするってもう言っちゃったし…
Aでも…もう白濱先輩の専属になるって言っちゃった…
しかも菜々ちゃんが壱馬のこと好きだって知ってるのに裏切ってるみたいだよ…
壱馬他にもマネいっぱいおるやん!
別に白濱先輩は私じゃなくたっていいんだろうな。
だけどいきなり私が白濱先輩じゃなくて壱馬の専属マネージャーなんてし出したら菜々ちゃん嫌な思いするよね…
菜々ちゃんは何も悪くないんだから、傷つけたらダメだよ…
ふと菜々ちゃんの言葉を思い出す。
菜々「壱馬にAが白濱先輩のこと気になってるって話したら、お似合いだって言ってたよ！私も思う！Aと白濱先輩似合ってるよ！」
そうだ。壱馬は私のこと幼なじみとしか見てないんだよ。
私が壱馬の専属マネージャーして菜々ちゃんが嫌な思いしても、私と壱馬の関係は何も変わらない。
誰も得しないよ…むしろ傷ついちゃう
やめよう…壱馬への片思いはなかったことにしよう…
それで壱馬と菜々ちゃんは幸せになれるから、きっと。
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作者名：あずき | 作成日時：2017年7月18日 15時
