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Story.24 ページ27

A父「隆弘も同じこと言ってたんだよ、七海財閥はちゃんと継ぐって。けどな、

あいつは結局この家を出て行った。きっと、お前もそうなるんだ。だから今のうち

にやめなさい!」

「…お兄様はそうだったのかもしれません。ですが、私はちゃんと七海財閥を継ぎます!」

A父「そんな保証はないだろう。」

「あります!私が保証します!ですから、お願いします!私をこのまま聖マリーに通わせてくだ

さい!」

A父「ダメだ。今から退学の手続きをしにいく。Aも一緒に来なさい。」

「待ってください!」

A父「いい加減にしなさい。そんな叶いもしないくだらない夢なんか追いかけてないで、諦

めろ。」



その瞬間、私の堪忍袋の緒が切れた。



「…今、なんて言いました?」

A父「えっ?」

「なんて言ったのかって聞いてるの!くだらないってなに?くだらないなんて言わないでよ!自分

の好きなことをくだらないって言われた人の気持ちがわかる?わからないでしょ!私、あなたの反

対を押し切ってでも聖マリーに居続けるから!」

A父「…誰に向かってそんな口利いているんだ。」

「あっ、すみません…。つい…。」

A父「お前の気持ちは十分わかった。だが、私の聖マリーを退学してもらいたい気持ちはかわ

らない。ただ、退学するにしても本人の同意が必要だ。」

「えっ。」

A父「退学する気になったらいつでも家に帰ってきなさい。」

「てことは…!」

A父「勘違いするな。聖マリーにいることを許したわけではない。時間をあげただけだ。」

「あ、ありがとうございます!」

A父「田中!山崎!」

田中、山崎「「はい」」

A父「Aのことは任せた。私は仕事があるから。」

田中、山崎「「承知いたしました。」」


ガチャ


「やった〜!やったよ!ね?」

田中「はい。おめでとうございます!」

「ありがとう!じゃあ、もっと頑張らないとね!」

山崎「頑張る事も大切ですが、お体にはお気をつけください。」

「わかった。じゃあ、車だして?早く帰りたいから。」

山崎「承知いたしました。」

田中「準備ができ次第、お呼びします。」



ああ〜、良かった!

お父様に許していただけたなんて!

本当に嬉しい!

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マナ(プロフ) - 質問いいですか? (2020年12月18日 10時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひーちゃん | 作成日時:2017年10月31日 14時

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