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Story.17 ページ20

「はぁ〜、眠い…。」

ホイップ「今日は朝早いから仕方ないわ。」

「ホイップはどうしてそんなに目、覚めてるの〜?」

ホイップ「新人の宮廷パティシエのときは1日の睡眠時間が2、3時間っていうのが当たり前だっ

たわ。」

「えっ、そうなの!?宮廷パティシエって大変なんだね。」

ホイップ「あれ、電気ついてるわ。」

「本当だ。樫野くんじゃない?」


ガチャ


「ん?あっ、いちごちゃん!?と樫野くん?」

いちご「あっ、Aちゃん…。」

「えっ、泣いてる?樫野くん、いちごちゃんになにしたの!?またひどいこと言ったの?」

樫野「はぁ?」

いちご「いや、違うの。樫野のせいじゃないの。」

「そうなんだ。あっ、このレシピってフランス語だ。しかも皇室御用達チョコトルテ?いちごち

ゃん、これ作ろうとしてたの?」

いちご「うん…。」



さすがにそれは無理があるよ…。

私でも作るのに時間かかりそうなのに。



樫野「俺の叔父さんな、ショコラティエなんだ。ガキの頃に、叔父さんの店に入り浸ってたな。テ

ンパリングでチョコがツヤツヤしてったり、色とりどりのチョコが出来上がっていくのが面白くて

。魔法みたいだなって思ったっけ。

それに、片付けを手伝うとちょっとしたご褒美ももらえたんだ。これさ。」

いちご「ショコラショー?」

樫野「飲めよ。落ち着くぜ。一晩中作業してたんだろ?」

いちご「美味しい。」

樫野「ボウルや器具にこびりついたチョコをホットミルクで溶かして作ったんだ。洗い物が楽にな

るし、なによりチョコレートが無駄にならずに済む。叔父さんらしいアイディアさ。」

「叔父さん、本当にチョコが大好きなんだね。」

樫野「ああ。叔父さんの作り出すチョコには魂が入ってるんだ。そんな叔父さんに憧れて、今俺は

ここにいるのかもな。」

いちご「ごちそうさま。不思議、なんか元気がでたみたい。」

樫野「よかったな。チョコレートにはアルギニンやテオプロミンといった元気になる成分も入って

るんだぜ。」

いちご「そうなんだ。ここ最近チョコレートに悩まされたけど、逆にチョコに助けられちゃった。

これも叔父さんの魔法かな。」

Story.18→←作者より



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マナ(プロフ) - 質問いいですか? (2020年12月18日 10時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひーちゃん | 作成日時:2017年10月31日 14時

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