Story.14 ページ16
翌日
う〜ん、今度のテストのチョコレートケーキ、どうしようかな?
チョコレートってあんまり得意じゃないんだよね。
チョコレートが得意なのって誰だろう?
樫野くん?
あ〜、でも樫野くんよりは上手な自信あるからダメだ。
じゃあ麻里ちゃん?
でも、麻里ちゃんはチョコレートが得意分野ってわけでもないんだよね。
「チョコレートが得意なのって誰かな?」
ホイップ「そうね。…あっ、留衣は?」
「それだ!あっ、でもこの前のことがあったから少し気まずいな…。」
ホイップ「そういえばこの前、アンリとなに話してたの?」
「えっ、え〜っと、まだ言えないかな。」
ホイップ「そう。ならいいわ。で、留衣のところ行くの?行かないの?」
「…どうしよう?う〜ん、やめとこうかな。よし!じゃあ調理室行こう!」
ホイップ「わかったわ。」
あれ?電気ついてる。
誰だろう?
あっ、樫野くんだ!
ホイップ「樫野真、こんな朝早くに練習してるのね。」
「ね。よし、私も練習しよ!」
いちご「Aちゃん?」
「わっ、いちごちゃん!」
いちご「1人でなに喋ってたの?」
「えっ、空耳じゃない?私は喋ってないよ〜。」
いちご「そう?まあいいや。」
「いちごちゃんも練習?」
いちご「うん。今度のテストのチョコレートケーキの練習をしようと思って…。」
「あっ、一緒!私も今度のテストの練習なの。」
樫野「話してないで早く扉を閉めてくれない?寒い空気が入ってきちゃうだろ?チョコレートは温
に敏感なんだ。」
「ごめんね。じゃあお互い頑張ろうね。」
いちご「あっ、うん。」
にしても樫野くん、テンパリングの腕あがってるな。
毎日練習してなきゃこんなに上達しないはず。
すごいな。
ん?いちごちゃん?
なんか樫野くんのまわりをうろうろしてる。
いちご「それってテンパリング!?すご〜い!プロがやるような難しいものでしょ?」
樫野「こういう作業は毎日やって、体で覚えるしかないんだ。 天野はやめたのか?」
いちご「えっ?」
樫野「深夜に特訓してるんだろ。」
いちご「えっ、知ってたの!?」
樫野くん知ってたんだ。
だとしたら昨日は言い過ぎだよね。
まあ、いちごちゃんが上達してるのは樫野くんのおかげもあるんだけどね。
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マナ(プロフ) - 質問いいですか? (2020年12月18日 10時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひーちゃん | 作成日時:2017年10月31日 14時