全員、惚れさせてやる♡ 【東リべ】

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マイキーくんは大爆笑していた。




『ちょ、ば、バカにしてる？！』





「し、してねぇよっ…ぷはｯ！！」





笑いが収まらないマイキーくん。そんなに面白い…？






『もー！そんなに笑わないで！！』






「だって、こんな美人がアンパンマンチョコ…ふははっ」







『おかしい？！』






しれっと美人って言ってくれたことに私は少し喜んだのと





マイキーくんがこんなに親しみやすいなんて思っていなくて




落としたいよりも仲良くしたい、の感情が勝ってしまった




…いずれは落とすよ？




「はぁ、おもしれぇ。可愛いんだな、A」






『はぁ…あんぱんまんバカにしないで。』






「ふははっ、してねぇよ。」






マイキーくんがニヤニヤしている間に、私はお会計を済まし外へ出た。







「マイキーおそかった…ん？誰だ？」







『あ、…Aです』








「ケンちん！コイツおもしれーんだよ！たい焼き奢ってくれたし！」







「はぁ？またマイキーのワガママか？すまねぇな」







刺青男は申し訳なさそうに私の方をみる。







なんだ、みんなやさしいじゃん。







『前、助けてもらったので！そのお礼です！』








「そうか…ありがとうな」







「なぁ、A。俺の後ろ乗れ！いいだろ？ケンチン」







「あ？勝手にしろ。」






え？何の話？私ご指名された？てか後ろ？







『私？後ろ？バイク？…無理怖い…』





「だーいじょうぶ！安全運転してやっから！」







『てか免許あるの？』







「ねえ！」







『…刺青さん、この男なんとかして…』







「ふっ、刺青ｯ…オレはドラケンだ」







「早く乗れ！ほら、ヘルメット被れ」






渋々私はマイキーくんの後ろに乗った






『ね、ねぇ…どこいくの？』







「んー？海。ひまだろ？」






『決めつけるんだ…まぁ暇だけど、なんで私？』






嬉しいんだけどね？もちろんターゲット目の前で嬉しいよ？







でもいきなりの展開すぎて私ついていけない！







「貸し借り0が好きなんだろ？」







『もう0だよ』







「あれは、お返しのし過ぎ。」






『はぁ…？』






「わりーな、そいつワガママだから。聞いてやってくれ」






「へへっ」






『褒められてないよ？』







「行くぞ！ケンちん！Aオレに捕まってろ！」






そう言うといきなり進むバイク




慣れてないって…！！怖いって！！

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