○ ページ20
.
.
.
昔からAは甘えるのが下手だったんだ。
だから定期的に甘やかす時間を作るのが俺の仕事だった。
それで彼女も良い具合に息抜きができているようだった。
お互い上京し一人暮らしを始めて、仕事も忙しく、なかなか2人で会う時間が取れなくなっていった。
そんなある日、そろそろAの声が聞きてぇなと思い夜だったが電話をかけた。
電話には出たものの無言。やっと声が聞けたと思ったら、絞り出すような「会いたい」と言う声。
これはダメなやつだ。直感的にそう思った。
待ってろ、そう言って俺は急いで車を走らせた。
久しぶりに見たAは思ったよりもやつれた顔をしていた。
さらに俺の顔を見るなり泣き出してしまった。
あの時はとにかく俺がどうにかしてあげなくては、その一心だった。
Aを抱きしめて10分は経っていたと思う。
その感覚は短くも長くも感じた。
顔を上げたAに不覚にも可愛いと思ってしまった。
あぶねえ、声にだして言うとこだった、、
全てを話してくれた彼女はどこかスッキリした様子だった。
もう今日は動けない、そんな顔をしていたAに
『最強彼氏に任せなさい！』
と言って俺はご飯を作り、一緒にお風呂に入り、とりあえず洗濯物は洗濯機に放り入れて、髪を乾かしてあげて、一緒に歯を磨いて、彼女を抱きしめて眠った。
俺ってばやればできる子！
Aのためならなんだってするよ。
その日から彼女は甘えたい時「会いたい」と言うようになった。
うんうん。どこへでも会いに行くよ。いっぱい甘やかしてあげるよ。
俺に任せなさい！
てか、同棲したらわざわざ車出して会いに来なくてもよくね？
そして、同棲したら次は結婚だよな、、、
あ〜〜〜〜〜早くAと結婚して俺のものって言いてえ〜〜〜〜
たったひとつ暖かい愛に包まれ、いつまでもつづく。
.
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 412人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
眠たい侍(プロフ) - akiさん» ありがとうございます‼️嬉しいです（╹◡╹）🩷 (1月5日 1時) (
レス) id: aca4ee7c29 (このIDを非表示/違反報告)
aki - 設定も2人の関係性も良いですね🌜🌛推せる2人です✊❤️更新待ってます✨ (1月4日 15時) (レス) id: c67311335d (このIDを非表示/違反報告)
さんかく(プロフ) - Kさん» ありがとうございます！かわいい二人を書きたかったのでよかったです^_^🩷 (12月19日 14時) (レス) id: 663da7cbb7 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - かわいすぎて微笑ましかったです！応援しています♡ (12月18日 19時) (レス) @page17 id: 4be7f19f08 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：眠たい侍 | 作成日時：2023年12月17日 12時
