**AKB0048**78期研究生 (ページ4)

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3代目ページ4

喜びのニュースの次の日から私達は歌とダンスの練習時間を大幅に増やした。学校の前後で必ず練習をする。休みの日は一日中だ。お互い厳しく注意し合い、休憩も最小限にした。
お小遣いを少しずつ少しずつ貯めて、メイクやヘアアレンジについての勉強もした。
たくさんたくさん動画を見て研究した。

ハードとも言える日々だが、私達にとっては00まみれの充実した日々で、精神的な苦痛は全くと言っていいほどなかった。

でもハードな練習はさすがに体力的にはしんどいし、1度だけこのみと大喧嘩をした時はさすがに落ち込んだ。

このみはしっかり者だから、細かいことも見てくれる。思いが強く真面目で、ついつい口調が強くなる時があったのだ。
それに対しはっきり言えない私。
仲直りして色々考えた結果、このみは度を超えるような強い口調にならないように気をつけ、私は思ったことははっきり言うようにした。

友情がより深まり、いい関係になれたので喧嘩をして良かったなと思う。

その他に練習内容についてなど小さな揉め事もあったが、その度に2人で考え直した。

性格が真反対な私たち。
しかもこのみは歌が得意で私はダンスが得意。
そこも違う。でもだからこそ
相手に教えることが出来るし、上がいることで向上心も芽生える。
凄くいいパートナーだと思う。

このみ｢A、またそこの音違うよ！！何回も連続で間違えてる！癖直そう！！｣

A｢はい！もう1回歌っていい？｣

このみ｢もちろん！｣

ダンスで人を魅了することができるのは私の生まれ持っての才能だが、ダンスは練習すればある程度までは上手くなれる。
だからこのみは才能こそはないものの、グングン上達した。

だが歌は…。
声を変えることは出来ないし、自分で間違った音を出していると気づくことも出来ない。
こればかりは変えられなかった。
それでも努力して、少しずつ変わってきている。

襲名メンバーになる為に、努力しなければ。
AKB0048が続く以上、いつかきっと研究生の募集がくる。例年通りいけば、それは来月…。
秋葉星の件があるから来月は無理だとしても、確実に数ヶ月先には募集があるだろう。
その日に向けて、改善しなければ。

2人で一緒に、あのステージに立ちたいのだ。