**AKB0048**78期研究生 (ページ3)

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2代目ページ3

────6年後────

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私の毎日の日課はAKB0048の曲を聞くこと。そして、メンバーについて調べることだ。
それは恐らく幼なじみのこのみも同じだろう。
私達はAKB0048に入ることを夢見ている。

しかし秋葉星(ｱｷﾊﾞｽﾀｰ)から00メンバーが逃走したというニュースを聞いてからは、全くの情報が入ってきていなかった。
私とこのみは凄く心配していた。
それはもはや恐怖でもあったのだ。
AKB0048をもう見ることが出来ない、自分の夢もなくなる…凄く恐ろしかった。

それでも諦めたくなくて、私達はいつもこっそりとダンスや歌の練習をしていた。
親に隠し、毎日毎日こっそりと。

でもどこかで、もうAKB0048になる夢は叶わないのではないかと感じていたのだ。

だから今、信じられないニュースに驚愕している。

今は朝ごはん中だ。しかし食事をする手は止まり、呆然としてテレビを見つめている。
30秒ほどの間固まっていたが、ハッと我に返り勢い良く茶碗を置く。
急いで立ち上がって部屋を出るとお母さんの声が聞こえたが、それも無視して家を飛び出した。

玄関で目の前にあった兄さんのサンダルを履いて全力で走る。サイズが大きく走りにくいが、それも気にはならない。

急いでいつもの場所へ向かう。
そう、初めてライブを見たあの場所──────

坂も勢いよくかけ登り、その場所に着くとこのみがそこにいた。
私もこのみも過呼吸なほど息が荒れている。

倒れ込んで息を整える。
息が整った頃にこのみが話し始めた。

このみ｢……00、逃げてなかった｣

A｢…うん。｣

このみ｢また、夢を、、追いかけられるんだ…！｣

A｢…うん…！｣

私達はワーワー泣いて、抱き合って喜びあった。
人生に光が射したようだ。

それからは色んな話をした。
智恵理ちゃん、そしてゆうこちゃんがセンターノヴァになったこと。
凪沙ちゃんが14代目前田敦子を襲名したこと。
秋葉星は復興に向けて進み出したこと。

私は物凄く嬉しかった。
AKB0048が戻ってきたし、推しの園智恵理がセンターノヴァになっている。
次々と涙が溢れてくる。

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話をしたあとは、しばらく静かに喜びに浸っていた。まるで暗かった日々が照らされたようだ。