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聞いたことのない食品名が大きなメニューに小さな字で書かれている。
何を頼めばいいのかもわからずキムさんにおまかせした。
「……あの、!プ、プロポーズのことなんですけど、」
TH「考えてくれましたか?」
「やっぱりまだ出会って間もない人と結婚っていうのは…」
TH「……ですよね!僕も実は思ってたんです。初対面でプロポーズされるの意味わかんないし普通に怖いですよね!!」
思っていた返答と違くて困惑したけど、
上手く受け入れてもらえたのかな?
TH「これからもっと僕のこと知ってください!僕もAさんのことちゃんと知ります。そしてもう一度言うので、その時また答えを出してくれませんか?」
「……わかりました」
きっと何を言われても私の気持ちは変わらないと思う。
キムさんはいい人だけど、
私はアイドルと結婚できるほどの根気を持ち合わせていない。
TH「じゃあまず手始めに、ヌナって呼んでいいですか?」
「は、はい…」
TH「僕のことはテヒョンでも何でもいいんでキムさんはやめてください!あと敬語も!」
「じゃあ、テヒョン…くん。」
私がそう言うとキムさん改めテヒョンくんは大きく頷いた。
ナイスタイミングで最初の料理が運ばれてきた。
大きなお皿に小さなお肉というTHE高級料理。
こういうものを食べるのは初めてだからとりあえずテヒョンくんの真似をしてみよう。
「…え?」
テヒョンくんはフォークをお肉に突き刺し、
そのフォークを握りしめ口いっぱいにお肉を頬張っていた。
私でもわかる。
それは絶対違う。
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作者名:遥 | 作成日時:2022年11月23日 19時