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いつものようにメールを交わしながら考える。



テヒョンくんと付き合い始めてからすぐに

ワールドツアーが始まって、

色んな国を行ったり来たりでとても忙しくなったテヒョンくん。



前までも決して頻度は多くない交流だったのに、

ツアー開始後は余計に少なくなった。



1週間に2回はしていた電話も、

2週間に1回できたら良い方だった。





Youtubeで見ていたBTSの出国動画を閉じて目を瞑る。



正直付き合ったって言う自覚があんまりないんだけど、

変わったことと言ったらテヒョンくんからの

愛情表現が桁違いに多くなった。



何かあったら好きと、何かあったら大好きと、

それはもう息をするように好きと言う。



もちろん嬉しくないわけないんだけど、

私は愛情表現が苦手な方だから少し申し訳なくなってしまう。



これをテヒョンくんに伝えたら、

「それがヌナじゃないですか!!もちろん沢山好きって言ってくれた方が嬉しいけど僕はありのままのヌナが好きです」

と言ってくれた。



テヒョンくんが気にしてないならいいのかなと思いつつ、

やっぱり罪悪感はちょっとだけある。



今度会った時は言ってみようかな



そんなことを考えていたらいつの間にか眠りについていた。



















NR「っ……!!Aっ!!!」

「っ…あ、」

NR「ちょっと何ボーっとしてんの??」

「ごめん…」

NR「おにぎり手に持ってトーク画面ずっと見てるとか屍みたいㅋ」

「やめてよㅋ」



口ではそう言っても、私はとてつもない不安に襲われていた。



実は1週間前からテヒョンくんの返信がない。

既読スルーされている。




嫌なことしちゃったかな?

でも私たち最近会ってないし…



なにか理由があるとしたらそれはきっとカトク中か電話だ。

そう思って振り返ってみても、

いつものような何気ない会話しかしていない。



何も考えたくなくて電源を切った。










NR「…どう?あれから返信は??」

「未だに来ず…」

NR「どうしたんだろう…」



結局返信が来ないまま

テヒョンくんが帰国してしまった。



NR「まぁ取り敢えず進めようよ」

「うん…」



そう、今は仕事中。

仕事柄もそうだけど仕事に私情を持ち込んではいけない。



私はナリとチャペルの掃除に勤しんだ。
 
 
 

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作者名: | 作成日時:2022年11月23日 19時

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