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MG「A起きて〜、朝だよ〜!」

「……ん、」



騒がしい声と揺すられる身体に不快感を覚え目を開けると、

ミンギュが私の顔を覗き込むように上半身を屈めていた。



「おはよ、」

MG「おはよう」



ふと隣にある目覚まし時計を見ると、

もう9時を過ぎた頃だった。



「…えっ、学校!!」



慌ただしくベッドから降りるとミンギュに袖を掴まれる。



MG「今日大雨で危ないからって休校になったよ」

「……そ、そっか。よかった…」



私は目覚まし時計があれば起きれる人だった。

なのに起きれなかったなんて…



壊れたのかな?

買い直さなきゃ。



………そういえば、この時計もミンギュとお揃いなんだった。



毎朝カーテンを開けたまま寝るミンギュの枕元に

私と色違いの時計が置かれているのを見て笑っていたのを思い出す。



MG「…Aまだこの時計使ってたんだね」

「え?…うん、特に変える理由ないし。」

MG「…そっか、」



なんか今日、元気ないな。



いつもは朝から耳としっぽをはやして走り回っているのに。





「………なんか、あったの??」

MG「…なんもないよ。大丈夫、」



俯くミンギュはすごく小さくて、

ぴょんと跳ねた寝癖を軽く手で直してあげてから

もう一度ベッドに寝転がる。



「…おいで、?」



私が壁側に寄って空いた右側をぽん、と叩くと、

大人しくベッドに入ってくる。



彼女持ちの男と同じベッドに入るのは良くない気もするが

ミンギュが寂しがっているんだ。



幼馴染の特権。



MG「……A、俺…」

「無理に話さなくていいから。…話したくなったら言えばいいよ。」



向き合ってそう言うとミンギュの瞳から1粒の涙が零れる。

重力に逆らうことなく涙は流れて、枕を濡らす。



それに見てないフリをしてもう一度目を瞑ると、

ミンギュはふふっと笑って抱きつこうとしてくる。



「………ミンギュヤ、さすがにそれはもうダメだよ。」

MG「は〜い…」










私はずっとミンギュの幼馴染だ。



彼が悲しんでいたら、寂しがっていたら、

一番に駆けつけて「大丈夫だよ」って背中を摩ってあげたい。





それはきっと、彼も同じ。



私が泣いていたら、下を向いていたら一番に駆けつけてくれて

色々な手を使って笑顔にしてくれる。





ずっと、いつまでも、お互いがそんな存在で居られますように。
 
 
 
 
 

To be continued.→←・



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金成(プロフ) - お/り/ふ/らたってますよ (2023年2月7日 11時) (レス) id: 99f199dd3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年2月5日 8時

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