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2 Butterfly ページ2
彼女の自室のドアをゆっくりと開ける。
ダイヤモンドにも勝るとも劣らない程に美しい瞳は、瞼によって隠されていた。
カーテンの隙間から覗く朝日が、Aの白雪姫みたいに白い肌を明るく照らしている。
こうしてすやすやと吐息をたてながら寝るAは、隙だらけだ。
見ていると理性が切れてしまいそうになるのは、自分も思春期の男だからなのだろう。
桜色のぷっくりとした唇にそっと己の唇を添えてみる。
ちゅっというリップ音が、静かな部屋の中こだまする。
それでも起きない相手は、規則正しい吐息をたてるだけだ。
幸い今日が土曜日の朝と云う事で、このままゆっくりとAを眺めている事にする。
狂夜「ふふっ、どんな夢を見てるのかな?A。」
彼女の見ている夢を見てみたいなんて思うけれど、それで他の男なんかが現れていたら、夢だろうと何だろうと許さない。
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年10月20日 13時