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Last Butterfly ページ12
優美な薔薇の香りと、彼女の甘い甘い香りが、俺の鼻孔を擽る。
狂夜「Aにいい事を教えてあげるよ。」
己の口許に自然と弧が描かれる。
彼女の息すらをも自分のものにしたい。
そんな独占欲を抱え込み、俺は彼女の唇を容易く奪った。
嗚呼、何て甘いのだろうか。
甘く、熱く、絡み合う舌と互いの唾液が混じり合い、ひとつの糸となる。
それはまるで、俺とAが結ばれる契りが天から約束されたようにさえ思えた。
狂夜「『キス』って云うものはね、愛する人とするものなんだよ。」
＿＿＿＿＿知らない。
君の持つ猛毒を、まだ誰も知らない。
だって、俺だけの毒蝶は
永遠に
狂夜「愛してるよ、A。永遠にね。」
毒蝶に魅せられて
狂夜side
❦ℯꫛᎴ❧
終わり
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作者名：日名無 りん | 作成日時：2019年10月20日 13時
