一翅目 ページ2
side狂夜
俺は昔から蝶の収集が好きだった。
美しい羽目を持つ蝶にとても心惹かれていた。
オオミズアオ、クジャクヤママユ、モルファ、アレキサンドラトリバネアゲハ。
日本、世界各地の息を呑むほど美しい蝶達が、壁一面に翅を広げていた。
俺はとてもその光景が好きだった。
毎日何時間も眺めた。
…けれど、
其のどれもに、『黒い蝶』はいなかった。
……………でもね
俺はとてもとても綺麗な蝶を手に入れたんだ。
狂夜「………だからね。」
俺は壁一面を見上げた。
壁一面の蝶達が、色とりどりの翅を拡げて、姿を現している。
右手に持ったライターの火が、紅蓮の炎となる。
火を少し翅に近付けさせれば、ボーッと音を立ててその『色』は只の灰と化してしまう。
「君達はもう要らない。」
紅蓮の炎が、嘗ての自分が熱心に集めていた
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日名無 りん(プロフ) - エマさん» ありがとうございます! (2021年4月4日 17時) (レス) id: 8514583a8f (このIDを非表示/違反報告)
エマ - こういうの大好きです! (2021年2月28日 5時) (レス) id: 205577b43f (このIDを非表示/違反報告)
愛心(プロフ) - 楽しみにして待ってます! (2020年12月17日 6時) (レス) id: 432e288fa3 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - 愛心さん» ありがとうございます!久しぶりの更新ですみません汗 これからたくさん更新していきます〜´`* (2020年12月16日 22時) (レス) id: d4aa1eca92 (このIDを非表示/違反報告)
愛心(プロフ) - 日名無 りんさん» 更新ありがとうございます! 訳あってIDが違うのですが 同じです (2020年12月16日 16時) (レス) id: 432e288fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年10月5日 22時