依存性5 ページ7
そしてもう一度、噛み付くような接吻を落とすと、龍之介は寝台から起き上がった。
龍之介「A、着替えをさせてやる。」
新しく新調したのか、彼は綺麗な純白のワンピースを用意している。
A「え?自分で着替えるよ?」
流石に十八歳。着替えを人にして貰うと云うのは如何な物か。
然しそんな私は見て、龍之介は何がそんなに愉快なのか口許に弧を画いた。
龍之介「肌着のある場所は判るのか?」
A「…………あ…。わ、判らない……。」
龍之介「僕が用意してやる。」
そう云って龍之介は寝室を後にした。
愛しい人が居なくなってしまった室内は、孤独な静寂を纏っている。
そして……
龍之介は少し、私に対して過保護過ぎると思う。
お風呂も、食事も、着替えも、髪を乾かすのも。私の生活において何か私だけの力で動いた事等、彼との生活を始めてから一切していない。
どうして龍之介は私なんかのお世話を、然も喜んでするのだろう。
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琴葉ちゃま - なんかこれ見てたら私も芥川に依存されたいなあって思いました。あととても面白かったです!続きかいてほしい (2023年2月25日 21時) (レス) @page16 id: cbdf318171 (このIDを非表示/違反報告)
dream(プロフ) - はじめまして!依存してるやつがれ可愛すぎて最高です…! (2023年1月12日 16時) (レス) id: 341cfb323f (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - ア、等々龍と虎が闘うのか。 (2021年1月15日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - もう如何なっても良いや、エイ! (2021年1月15日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - だよな。甘いのは。甘過ぎるのは一寸…だね…。 (2021年1月15日 14時) (レス) id: b3d6820988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2020年2月17日 23時